イトーヨーカドー三島店は、バブル期の余韻が残る1990年7月、静岡県三島市中田町に開業しました。伊豆箱根鉄道駿豆線の三島田町駅から徒歩圏内という好立地に加え、広大な平面・立体駐車場を備えた地上3階建てのフロア構成は、当時の地域商業において圧倒的な規模を誇っていました。
食品売場はもちろんのこと、衣料品、生活雑貨、書籍、文具までがワンストップで揃う利便性は、子育て世代を中心に絶大な支持を獲得。週末になれば家族連れで駐車場が埋め尽くされ、地元住民にとっての「街の中心」として機能してきました。
館内には、ファストフードの「ポッポ」をはじめ、多彩な専門店が軒を連ねていました。当時の代表的なテナント群を振り返ると、以下のような日常に密着した店舗構成が組まれていました。
- ポッポ(ファストフード):名物の山盛りポテトやらーめん、今川焼きが学生や親子連れに親しまれた憩いの場
- ファミール(ファミリーレストラン):休日の家族外食の定番として親しまれたレストラン
- 書店・文具専門店:新学期準備や趣味の本を買い求める学生・社会人で賑わった文化拠点
- 各種サービス施設:写真プリント、クリーニング、銀行ATM、旅行代理店などワンストップ機能
日本大学三島高等学校や三島南高等学校など近隣の学校に通う生徒にとっても、放課後の立ち寄りスポットとして思い出の舞台となっていました。しかし、時代の変化とともに消費行動は徐々に変容していきました。