晩白柚を剥いたとき、多くの人が驚くのが2〜3cmもある真っ白でフカフカした白皮(アルベド/わた)の分厚さです。ネット上では「わたは苦くて食べられないゴミ」と誤解されがちですが、八代地方の食文化において、この白皮こそが「晩白柚のもう一つの主役」とされています。
ただし、そのまま煮詰めても強い苦味(ナリンギンやリモノイド成分)が残ってしまいます。ここで重要になるのが「晩白柚のわたの苦味の取り方」です。
【わたの苦味抜き・3つのステップ】
- 適度なサイズにカット:黄色い外皮を薄く削ぎ落とし、白いわた部分を一口大の短冊状(または角切り)に切る。
- 塩もみと水さらし:軽く塩を振って優しく揉み、たっぷりの水に浸けて半日〜一晩置き、水を2〜3回替える。
- 複数回の茹でこぼし:たっぷりの湯で沸騰させて5分ほど茹で、冷水に取って優しく絞る。この「茹でこぼし」を2〜3回繰り返すことで、不快な苦味成分が完全に抜けます。
この下処理を行うことで、スポンジ状のわたが無味無臭の柔らかい状態になり、シロップの甘みと果汁の風味をグングン吸収する極上の食材へと変化します。