「一晩中履いて寝れば、翌朝はすっきり細くなる」という期待から、毎晩強い圧迫感に耐えながら就寝する人が後を絶たない。しかし皮膚科医や血管外科医は、この長時間の過度な着用に警鐘を鳴らしている。
人間の体は睡眠中に体温調節を行い、足の裏から放熱することで深い眠りに入る。つま先まで覆うタイプの強い着圧ソックスを履いたまま寝ると、体温調節が阻害されて睡眠の質が著しく低下する。また、生地の折り返しやシワが寄った状態で長時間放置されると、その部分だけに局所的な過大圧力がかかり、皮膚の壊死や強い痒みを引き起こす恐れもある。就寝時に使用する場合は必ず「夜専用」「つま先オープンタイプ」を選び、シワをしっかり伸ばして着用することが鉄則だ。