豊富な日照時間を背景に、浜松市は太陽光発電の導入で全国をリードしてきた。しかし、気候の過酷化はその優位性にも影を落とし始めている。
気温が極端に高くなると、ソーラーパネルは熱によって発電効率が低下する性質を持つ。さらに急激な雲の発生による日照遮断が重なり、発電事業者の想定を下回る発電量にとどまるケースが散見されるようになった。
農業現場も苦境に立たされている。特産の「三ヶ日みかん」では高温による日焼け果の増加が懸念され、浜名湖のうなぎ養殖でも水温上昇に伴う管理コストの増大が経営を圧迫。気候のブレがダイレクトに地域経済のコストとして跳ね返っている。