「毎日更新しているのにアクセスが全く増えない」「数千文字書いたのに直帰率が90%を超えている」といった相談が、Web編集の現場には絶えず寄せられます。日本ブログ協会や各種マーケティング調査の動向を追うと、開設から半年以内に更新を停止するブログの割合は約80%に達しています。その大半が、読者が画面の向こうでどのように記事を読んでいるかという「閲覧行動の心理」を誤解しています。
Webメディアにおける読者の視線計測(アイトラッキング調査)では、読者は文章を上から下へ一言一句追うのではなく、見出しと冒頭部分を拾い読みする「F型パターン」で画面をスキャンしている事実が明らかになっています。読まれない記事に共通する最大の盲点は、結論を最後まで隠す「起承転結」の構成を採用してしまっている点です。Webの読者は極めてせっかちであり、スクロールして3秒以内に欲しい情報が見当たらないと判断した瞬間、即座にブラウザバックします。
さらに見過ごせないのが、「自分が書きたいこと」と「読者が検索窓に入力した悩み」のミスマッチです。日記のように自己の体験談を時系列で並べるだけでは、読者にとっての「実利(ベネフィット)」が生まれません。ブログの検索順位を上げる方法の根幹は、読者が抱える疑問に対して、どの競合サイトよりも早く、正確に、わかりやすく回答を提示することに尽きます。