マンガの実写化は、キャスト発表時に批判や不安の声(いわゆる実写化アレルギー)が寄せられるケースが珍しくありません。しかし『銀魂2』に関しては、SNSや大手映画レビューサイトにおいて「原作へのリスペクトと愛が細部まで詰まっている」と、公開直後から極めて好意的な評価が支配的でした。
現場取材や当時の観客アンケートを検証すると、評価されたポイントは主に3点に集約されます。
第1に、「シリアスとコメディの落差を演じ分ける演技力」です。柳楽優弥がトッシーの情けない声色と土方の鋭い眼光を一瞬で切り替える技術や、吉沢亮が魅せる沖田の冷徹な戦闘シーンは、原作の持つケレン味を完璧に実体化させました。
第2に、「アドリブに見せかけた綿密な間合いの計算」です。小栗旬やムロツヨシ(平賀源外役)、佐藤二朗(スナックお登勢の客/役柄を変えての再登場)らによる掛け合いは、一見自由奔放に見えながらも、福田雄一監督の指揮のもとミリ単位でテンポがコントロールされていました。
第3に、「キャラクターの背負うドラマの昇華」です。三浦春馬が演じた伊東のラストシーンに対しては、「原作以上に感情移入して涙が止まらなかった」という声が相次ぎ、ギャグ映画でありながら上質な人間ドラマとしてのカタルシスを提供したことが、ロングランヒットへと繋がりました。