Web制作会社や印刷会社の現場では、「無料配布されているペットボトルのフリー素材を使ったものの、後から差し替えを余儀なくされた」というトラブルが後を絶ちません。現場のクリエイターから寄せられた失敗談を検証すると、主に2つの技術的要因が浮き彫りになります。
第1の落とし穴は、ペットボトルイラストの透過処理(アルファチャンネル)の不備です。検索サイトの画像一覧で背景が市松模様(チェッカーフラッグ柄)に見えていても、実際にダウンロードすると「市松模様そのものが背景としてベタ塗りされたJPEG画像」だったという事例が頻発しています。背景が透過されていない画像をポスターや色付きのWeb背景に配置すると、ボトルの周囲に不自然な四角い白枠が残り、プロクオリティとは程遠い仕上がりになってしまいます。素材を入手する際は、必ずファイル拡張子が「.png」またはベクター形式の「.svg」「.ai」であり、背景が完全に透明であることを確認しなければなりません。
第2の落とし穴は、「中身の透明感と重なり順の破綻」です。背景透過のペットボトル素材であっても、ボトル本体のプラスチック部分が完全に「不透明な白」で塗りつぶされている素材と、「半透明(オパシティ60〜80%程度)」で処理されている素材が存在します。背景に写真やテクスチャを敷く場合、半透明処理された素材でなければ、ペットボトル特有のクリアな質感を再現できません。