韓国の政治空間を大きく動かしているのが、デジタルメディアの圧倒的な拡散力だ。最大手ポータルであるNAVERニュースのコメント欄には、秒単位で無数の意見が書き込まれ、世論のトレンドを瞬時に書き換えていく。アルゴリズムが個人の政治的嗜好を先鋭化させ、社会の分断を加速させる現象は日本以上に顕著だ。
一方で、公共放送KBS(韓国放送公社)をはじめとする地上波メディアが展開する開票番組は、最新のCGやAIを駆使した巨大なエンターテインメントへと進化を遂げている。単なる数字の羅列ではなく、リアルタイムの民意をダイナミックに可視化する選挙速報・政治ジャーナリズムの現場は、国家全体の興奮と熱狂の中心地となっている。