キャスティングの妙がこれほど際立つ映像も珍しい。圧倒的なスター性を持ちながらも親しみやすさを失わない平野紫耀と、確かな演技力で観る者の感情を揺さぶる杉咲花。二人が見せる飾らないアイコンタクトやグラスを傾ける仕草は、現代の若者たちが求める「気取らない豊かさ」そのものを体現している。
そこへ東京03の角田晃広が絡むことで、スタイリッシュな映像に心地よい生活感が宿る。肩肘を張らず、誰もがふらりと立ち寄りたくなる居酒屋のカウンター。三人の化学反応は、観る者に「今夜はあの空間で一杯やりたい」と思わせる強い求心力を持っている。