ドラッグストアで入手可能な市販薬の選択には、薬機法上の明確なルールが存在します。口唇ヘルペスの市販薬(アシクロビルやビダラビンを配合した外用抗ウイルス薬)は、すべて「第1類医薬品」に指定されており、購入には薬剤師の説明・確認が義務付けられています。さらに重要な点として、市販のヘルペス軟膏は「過去に医師から口唇ヘルペスと診断されたことがある人の再発」のみに使用が限定されています。
生まれて初めて症状が出た「初発」の場合、症状が重篤化しやすく、自己判断での治療は認められていません。初発時や症状が広範囲に及ぶ場合は、迷わず医療機関を受診してください。
受診先の選択基準と診療科
- 皮膚科:唇の外側、顔面周辺に水ぶくれ・発赤が広がっている場合(最も標準的な受診先)。
- 耳鼻咽喉科・歯科口腔外科:口の内部(頬の粘膜、舌、歯茎)を中心に激しい潰瘍や腫れがある場合。
- 小児科:15歳未満の子供で、発熱や哺乳・摂食障害を伴っている場合。
【プロの結論】おすすめできる人・見送るべき人の特徴
市販の抗ウイルス外用薬で対処してよい人:過去に病院でヘルペスの診断歴があり、患部にピリピリとした初期症状を自覚した直後(24時間以内)の成人。
市販薬を見送り、即座に病院を受診すべき人:今回初めて同様の症状が出た人、水ぶくれが唇だけでなく目や広範囲に及んでいる人、アトピー性皮膚炎を患っている人(重症化症候群のカポジ水痘様発疹症へ移行するリスクがあるため)、および1週間以上市販薬を使用しても改善の兆候が見られない人。