akkoの足跡を語る上で避けて通れないのが、希代のヒットメーカー・小林武史との結婚と破局です。2人は1996年、マイラバが社会現象となっていた絶頂期に電撃結婚しました。しかし、音楽制作におけるプロデューサーとアーティストという濃密な主従関係が、家庭内にも持ち込まれたことで生じた軋轢は小さくありませんでした。
決定的となったのは、2000年代中盤に報じられた小林武史と他アーティストとの不倫・熱愛報道でした。連日メディアを賑わせる騒動の中、akkoは沈黙を守り続けましたが、2008年元日に正式に協議離婚が成立。2人の娘の親権はakkoが持ち、シングルマザーとして家庭を守る道を選びました。当時の知人によると、「音楽的才能には敬意を払いながらも、母親として子どもの生活環境を最優先に守り抜くという強い覚悟が見えた」と振り返ります。
傷心と育児の苦闘を経て、彼女に再び春が訪れたのは2014年4月のことでした。お相手は長年の友人関係を経て信頼を深めた同世代の実業家一般男性です。派手な芸能界とは一線を画す誠実なパートナーを得たことで、akkoの表情には柔らかな落ち着きが戻りました。公私を混同せざるを得なかった最初の結婚から学びを得て、自立した個人の尊厳を保ち合える関係性を築いたことが、現在の穏やかな音楽活動の基盤となっています。