貴重な時間とエネルギーを数百時間単位で投資する以上、そのリターンが自身のキャリアプランに見合うかを冷静に見極めなければなりません。編集部の綿密な取材と業界動向の分析から導き出した、挑戦の適性基準は以下の通りです。
迷わず挑戦すべき人
- 上流工程やITコンサルタントへのキャリアチェンジを目指す人:転職市場において、ST保有は単なるスキルの証明を超え、「ビジネスとITを架橋できる人材」としての強力な信用力となります。
- 社内のIT部門で経営陣に対する発言力を高めたいCIO候補者:ベンダーへの丸投げ体質から脱却し、主体的なIT投資戦略を立案・牽引するポジションを狙うには必須の素養となります。
- 応用情報や他の高度試験をクリアし、午前I免除の有効期間内にある人:学習効率が最も高いタイミングであり、最小限の勉強時間で最大のレバレッジを効かせることが可能です。
挑戦に慎重になるべき人(時期を改めるべき人)
- 基礎的なITリテラシーや業務フローの理解がまだ浅い人:基本情報技術者や応用情報技術者を未取得のままSTに飛び込むと、午前試験と午後Iの専門用語を理解するだけで膨大な時間を浪費し、挫折率が跳ね上がります。まずは応用情報の取得を優先するのが賢明です。
- 直近でハンズオンの技術力(コーディングやクラウド設計構築)を極めたい人:本試験は「経営・ビジネス」に完全に軸足が置かれているため、現場の技術力を磨きたい段階での優先順位としては噛み合いません。