グラデーションカラーの成否は、レングスに応じた「明暗の比率配分」で決まります。全体の長さに対して明るい部分をどの位置からスタートさせるかによって、視覚的な印象は激変します。
短めレングスの黒髪グラデーションでボブやミディアムを設計する場合、最も注意すべきは「ハチ周りから下」のバランスです。ボブスタイルは毛先の動きがコンパクトであるため、高い位置から明るくしすぎると単なる「伸び散らかったプリン髪」に見えかねません。黄金比率は【黒髪7:カラー3】、あるいは毛先わずか3〜5cmに絞った裾カラー設計です。外ハネにした毛先にだけ色が覗くデザインにすることで、首筋を細く見せ、横顔のシルエットを格段にシャープに引き締めます。
一方、ロングヘアの場合は【黒髪5:カラー5】または中間から毛先にかけて緩やかな放物線を描くバレイヤージュ調のボカシが効果を発揮します。胸元に落ちる毛先のウェーブに光が差し込み、重くなりがちなダークトーンのロングヘアに軽やかな浮遊感をもたらします。ヘアゴムでサッとひとつ結びにしただけでも、毛束に濃淡のストライプが走り、手が込んだアレンジに見える恩恵は見逃せません。