近年、大人の発達障害に対する認知が拡大したことで、片付けの困難さが脳の機能特性に関連しているケースが注目を集めている。特にADHD(注意欠如・多動症)の傾向を持つ女性は、幼少期には問題が目立たず、大人になって生活環境や業務量が増複雑化した段階で限界を迎えることが多い。
こうした状況の根底にあるのが「実行機能障害」だ。順序立てて物事を計画する、優先順位をつける、作業メモリ(ワーキングメモリ)を保持しながら行動するといった脳の機能がうまく働かない。厚生労働省が発信するメンタルヘルス情報でも、精神的過労や認知特性が及ぼす生活面への影響について啓発が進められており、「怠けているのではなく、脳の司令塔が疲弊している」状態であることを理解することが最優先とされる。