現在、藤田紀子は表舞台に立つ機会を減らし、穏やかな隠居生活を送っている。70代後半を迎えた彼女の日常は、かつての華やかなスポットライトとは無縁の静かなものだ。しかし、彼女を知る知人は「今でも息子のニュースが出ると、テレビの画面をじっと見つめている」と明かす。言葉には出さずとも、その眼差しには母親としての複雑な思いが滲む。
「もっと違うやり方があったのではないか」。そうした悔恨の念は、年齢を重ねるごとに強くなっているという。どんなに離れていても、血のつながりは消えない。彼女が今望むのは、謝罪でも和解の儀式でもなく、ただ息子が平穏に生きていること、それだけなのかもしれない。