付加年金制度の仕組みは驚くほどシンプルでありながら、現代の金融商品ではあり得ないほどの高還元率を誇る。毎月の国民年金保険料に「月額400円」を上乗せして納付するだけで、将来受け取る年金額に「200円×付加保険料納付月数」の年額が一生涯加算される仕組みだ。
具体的に計算してみよう。例えば40年間(480ヶ月)にわたり毎月400円を納付し続けた場合、総支払額は19万2,000円となる。これに対して、65歳以降に毎年上乗せされて支給される額は「200円×480ヶ月=年間9万6,000円」だ。つまり、わずか2年間(24ヶ月)年金を受給するだけで支払った元本を100%回収できる計算になる。
日本人の平均寿命を考えれば、70代、80代、90代と長生きすればするほど、回収率は数百パーセントへと跳ね上がる。終身年金であるため、生きている限りこの増額分が毎年受け取れる点も、私的保険には真似できない大きな魅力と言える。