1970年代半ば、この曲の運命を大きく変える転機が訪れる。文部省(当時)の検定教科書に掲載されたことをきっかけに、全国の小中学校で歌われる合唱曲として急速に普及したのだ。ポピュラー音楽が学校教育の現場にこれほど深く浸透した例は、当時の音楽業界においても異例の出来事であった。
美しく澄んだメロディラインと、誰もが直感的に口ずさめる歌詞。ソプラノ、アルト、テノールが重なり合う合唱アレンジは、子供たちの声質と見事な化学反応を起こした。こうして運動会や合唱コンクール、卒業式の定番曲となり、日本人の記憶とアイデンティティに深く刻まれていく。