Q1:JCSで「正常・問題なし」と判断した場合、カルテにはどう書くべきですか?
A1:完全に意識が清明であり、見当識にも全く異常がない状態は「JCS 0(ゼロ)」または「意識清明(Clear)」と記載します。カルテ上で「JCSなし」や「JCS (-)」と略記すると、未測定なのか正常なのか判別がつかなくなるため、必ず「JCS 0」と明記するのが医療安全上のルールです。
Q2:認知症の既往がある患者が日時を間違えた場合、すべて「JCS 2」と評価すべきですか?
A2:形式的にはJCS 2の基準に当てはまりますが、慢性的な認知症の症状なのか、急性期の意識障害なのかを区別して記録する必要があります。カルテ記載時は「JCS 2(ベースライン通り)」や「平常時JCS 2、急変兆候なし」のように、患者固有の日常レベル(生活機能の基礎値)と対比させた記述を残すことが極めて重要です。
Q3:JCSの付加記号(R、I、A)は複数重なった場合、併記しても問題ないですか?
A3:全く問題ありません。例えば、不穏状態で激しく暴れながら尿失禁を来している場合は「JCS 2-R-I」や「JCS 10-R・I」のようにハイフンや中黒で繋げて併記します。付加記号は現場の切迫度や患者の身体的危機を端的に伝えるためのツールであるため、観察された現象を漏らさず記述することが推奨されます。