具体的に遥拝を行う際、どのような手順を踏むべきなのだろうか。日本の精神的支柱である伊勢神宮や、信仰の対象として名高い富士山遥拝所での作法を例に挙げて解説する。
まず基本となるのは、対象となる神社や御神体が位置する方角を正しく調べることだ。その方向へ向かって正対し、姿勢を正す。次に、一般的な参拝と同様に「二礼二拍手一礼」を行う。伊勢神宮を拝む場合は、南西や北東など自らの現在地から見た方角を意識し、心を落ち着かせて感謝を捧げることが重要だ。また、富士山遥拝所のような現地に置かれた所定の拝所では、周囲の景観と一体になりながら静かに手を合わせることで、遠隔でありながらも深い感応を得ることができる。