紙媒体の縮小が叫ばれて久しい出版業界において、いま異彩を放つのが特大判の豪華書籍市場だ。なかでも講談社や集英社といった大手出版社がこぞって手掛ける高品質なアート写真集は、予約段階で重版が決定するなど異例のヒットを記録している。
長年培われてきた編集力と最高峰の印刷技術が組み合わさることで、肌の質感や息遣いまで再現された1冊が完成する。一限限りのデジタル消費とは対極にある「手元に残したい作品」としての需要が確立された形だ。コレクターズアイテムとしての価値を兼ね備えたこれらの写真集は、出版市場に新たな息吹を吹き込んでいる。