問題の背景には、神聖な授与品を単なるコレクターズアイテムや金儲けの道具とみなす風潮がある。特別祈祷された限定の御朱印が、授与された数時間後にはオークションサイトやメルカリといったフリマアプリへ高額で出品される事態が日常茶飯事となった。
こうした市場価値の高騰を目皿にして群がるのが「転売ヤー」たちだ。彼らは複数人のバイトを雇って早朝から列を占拠し、真摯に参拝を願う一般客の機会を奪い去る。本来は神仏とのご縁の証であり、売買の対象などになり得ないはずの授与品が、投機の対象へと成り下がっている現実に落胆の声は絶えない。