二人の原点は、昭和の大人気大関であった父・初代貴ノ花が率いた藤島部屋(のちに二子山部屋)にあります。弟の花田光司(貴乃花)と兄の花田勝(若乃花)は、中学卒業と同時に角界入りを果たしました。
入門直後からその才能は際立っており、1990年代前半には「若貴フィーバー」と呼ばれる社会現象を巻き起こします。兄弟で切磋琢磨しながら番付を駆け上がり、弟の貴乃花が圧倒的な強さで横綱に昇進すると、兄の若乃花も持ち前の技巧派相撲「お兄ちゃんの相撲」で追いかけるように横綱へ昇進。大相撲史上初となる兄弟同時横綱という偉業を成し遂げました。
特に語り継がれているのが、1995年11月場所の優勝決定戦です。史上初となった「兄弟による本割・優勝決定戦」では、兄の若乃花が弟の貴乃花を下して優勝を飾り、日本中がテレビの前に釘付けとなりました。当時の二人は、国民的英雄として相撲人気を牽引する絶対的な存在でした。