滋賀県近江八幡市が取り組む歴史観光・まちづくりは、全国の自治体からも熱い視線を注がれている。単なる観光地の消費ではなく、地域住民の日常的な暮らしと歴史的遺産の保全を両立させる持続可能なエコシステムが構築されつつあるからだ。
その一環として推進されているのが、デジタルテクノロジーの積極的な活用だ。スマートフォンでGoogle マップを開けば、自治体や地元有志が整備した歩行者用推奨ルートや歴史解説ピンがリアルタイムで表示される。紙の地図では辿り着けない路地裏の名所や隠れたビューポイントへも迷うことなくアクセスできるようになり、観光客の回遊性と分散化が見事なバランスで実現している。