Web上の口コミやSNS、中古車コミュニティでは、ルーミーやタンクに対して「買って後悔した」「走りが期待外れ」といった厳しい声が散見されます。数多くのオーナーの証言や現場取材から見えてきたリアルな不満点は、主に3点に集約されます。
1. ノンターボ(NA)モデルの非力さと唸るエンジン音
最も多い後悔の理由は、1.0L直列3気筒自然吸気(NA)エンジンの動力性能不足です。車両重量が1,050〜1,100kg前後あるボディに対し、最高出力はわずか69馬力。 大人3名以上の乗車やエアコン作動時、高速道路の合流や登坂車線ではアクセルペダルを床近くまで踏み込む必要があり、CVTの制御も相まってキャビン内に「フォーン」と苦しげな高回転ノイズが響き渡ります。「軽自動車からの乗り換えなら許容できるが、1.5Lクラスの普通車から乗り換えるとあまりの加速の鈍さにストレスを感じる」という声が目立ちます。
2. 揺れ戻しとバタつきが残る足回り
全高が1,735mmと高く重心が高いため、カーブでのロール(車体の傾き)を抑える目的でサスペンションが硬めに設定されています。 結果として、街中の段差やマンホールの通過時に突き上げ感を拾いやすく、路面追従性が荒削りであるという指摘が後を絶ちません。後席に乗る子どもが車酔いしやすいというファミリー層の悩みも、このトールワゴン特有のピッチング挙動に起因しています。
3. WLTCカタログ数値と乖離する実燃費
カタログ上のWLTCモード燃費は16.8〜18.4km/Lですが、実燃費検証データによると市街地走行での実燃費は11.0〜13.5km/L程度まで落ち込みます。 非力なNAエンジンで車体を引っ張るためアクセル開度が自然と大きくなり、ストップ&ゴーの多い日本の都市部ではガソリンハイブリッド車のような低燃費は期待できません。高速道路を時速80〜90kmで一定巡航した場合には15.5〜17.0km/L程度まで伸びますが、ハイブリッドの感覚で購入したユーザーがギャップを覚える原因となっています。