物語のブレインである「教授」を演じたアルヴァロ・モルテの圧倒的な存在感も外せない。メガネの奥に理知的な瞳を光らせ、完璧な犯罪計画を組み立てる教授。しかし、彼の計画の根底にあったのは冷徹な計算だけではない。体制への怒りと、人間味あふれる泥臭い情熱だ。アルヴァロ・モルテは静と動を交錯させる演技で、教授という人物に深みを与えた。
メンバーが仮面を装着した瞬間、個人の犯罪者は「思想を背負った戦士」へと姿を変える。仮面という無機質な物質と、内部で渦巻く生身の感情。この鮮烈な対比こそが、世界中の視聴者を画面に釘付けにした真の仕掛けだった。