予言の自己成就が最も残酷な形で牙を剥くのが、恋愛やパートナーシップにおける人間関係です。多くの人が無意識のうちに「自爆パターン」を繰り返してしまいます。
典型的なのが、「恋人はいつか自分に飽きて浮気するに違いない」「自分は愛される価値がない」という強い不安や思い込みを抱えているケースです。この思い込みにとらわれた人は、相手の些細な返信の遅れや疲れた表情を「愛情が冷めた証拠だ」と過剰に解釈します。
その結果、過度な束縛、度重なるスマホのチェック、感情的な試し行為(「どうせ私のことなんて好きじゃないんでしょ」と詰め寄る等)といった破壊的な行動を取り始めます。相手側は度重なる疑心暗鬼と理不尽な追及に精神的疲労を極め、最終的に別れを切り出すことになります。
破局を迎えた本人は「やっぱり私の予感は当たっていた。相手は最初から私を愛していなかったのだ」と結論づけますが、実際には自らの不安に基づく行動が相手を追い詰め、破局という結末を強引に引き寄せてしまったに過ぎません。