のりピー語の由来を語る上で欠かせないのが、酒井法子のアイドル時代におけるプロモーション展開です。松田聖子さんや岡田有希子さんなど、昭和を代表する正統派歌姫を輩出してきた名門芸能事務所サンミュージックから1987年に歌手デビューを果たした酒井さんは、激戦が続く80年代アイドル界で独自のポジションを確立する必要がありました。
元々、福岡県出身の酒井さんが上京した際、慣れない標準語と博多弁のギャップに戸惑う中で生まれたプライベートな口癖やおどけ言葉が、のりピー語の原点とされています。この個性に目をつけた事務所スタッフやメディア関係者が、彼女の愛称である「のりピー」とリンクさせたセルフブランディングとして本格的にプロデュースしました。
当時としては画期的なメディアミックスも展開され、少女漫画誌での連載漫画や、公式キャラクター「のりピージェンヌ(のりピーちゃん)」を用いた文房具・タレントショップ展開など、アイドル本人の枠を超えたキャラクタービジネスが大成功。80年代若者言葉のトレンドセッターとして、その地位を確固たるものにしました。