今回発見されたのは、1950年代初頭に撮影されたとみられるプライベートな映像と、一部の映画のNGテイクを含む数時間の映像だ。傷みが激しかったものの、保存状態は奇跡的に良好で、当時の撮影現場でのオフショットや、家族と過ごすリラックスした表情が収められている。銀幕の中では完璧な紳士として振る舞っていた彼が、カメラの裏側で見せた人間味あふれる笑顔は、見る者を一瞬で引き込む魅力に満ちている。
関係者によると、この映像は長年、関係者の遺品整理の過程で埋もれていたもので、今回の発見を機に国立映画アーカイブをはじめとする専門機関が本格的な調査に乗り出した。フィルムに刻まれた一コマ一コマが、日本映画の青春期をリアルに物語る貴重な一次史料であることは疑いようがない。