京唄子さん(本名:鵜島ウタ子)は1927年(昭和2年)7月12日、京都府京都市に生まれました。若い頃から舞台芸術や芸事に深い関心を抱き、第二次世界大戦後の混乱期であった1945年、女優としてのキャリアを本格的にスタートさせます。
当時の京唄子さんは、抜群のプロポーションと整った顔立ちを併せ持つ新進気鋭の女優でした。しかし、彼女を不世出のスターへと押し上げたのは、正統派の美女役に甘んじることなく、喜劇の世界へ果敢に飛び込んだ覚悟です。自らのチャームポイントであり代名詞ともなった「口の大きさ」を恥じることなく、むしろ大胆なツッコミや表情豊かなギャグへと昇華させました。
美貌と強烈な笑いを両立させる女性コメディアンが極めて珍しかった時代において、唄子さんのダイナミックな演技力と軽妙な語り口は演劇界で瞬く間に話題となり、関西喜劇界の看板女優として確固たる地位を築いていきました。