小柄な体格というハンデを物ともせず、彼は大相撲本場所の土俵で勇猛果敢に戦い続けた。低く鋭い立ち合いから繰り出されるハズ押しと強烈な突き。押し一筋の愚直なスタイルで大関の地位を掴み取り、キャリアの中で実に3度の幕内最高優勝を飾った功績は、現代の土俵において異彩を放つ。
その輝かしい戦績の舞台裏には、所属した常盤山部屋での凄まじい稽古量があった。首の怪我や重度のアクシデントに見舞われ、満身創痍の状態で土俵に上がることも少なくなかった。それでも一切の言い訳を排除し、土俵上で鬼気迫る気迫を放ち続けた姿勢は、ファンのみならず同世代の力士たちにも深い畏怖の念を抱かせた。