多くの人が混同しがちな「質屋」と「買取専門店」の本質的な違いは、「品物を手放すか、担保にしてお金を借りるか」を選べる自由度にあります。
買取専門店はお客様の所有権をその場で買い取り、現金化するワンウェイの取引です。これに対し、質屋かんてい局の「質預かり」は品物の所有権を手元に残したまま、その鑑定価値の範囲内で審査なし・即日融資を受けられるセーフティネット機能を持ちます。
融資を受けるにあたり、個人の年収や職業、信用情報機関(CICやJICCなど)への照会は一切行われません。担保となる品物そのものの価値に対して融資が実行されるため、ブラックリストや多重債務の状態であっても現金の調達が可能です。
質預かりを利用する上で必ず把握しておくべき基本ルールは以下の通りです。
- 融資期間(流質期限):原則として質入れした日から3ヶ月間。
- 元金の返済義務なし:もしお金を返済できなくなった場合でも、品物の所有権が店側に移る(流質・質流れ)だけであり、借金は自動的に帳消しとなります。督促状の送付や職場への連絡、法的回収は法律上一切ありません。
- 期限の延長(利息支払い):期日までに元金と利息を一括返済できない場合でも、経過した月数分の利息のみを支払えば流質期限を延長することが可能です。
利息の計算は月単位で行われます。たとえば10万円を借りて月利5%(月額利息5,000円)の場合、2ヶ月後に手元に戻す際は「元金10万円 + 利息1万円 = 11万円」を支払うことで、大切な愛用品が手元に戻ってきます。