しかし、手放しで長寿を祝えない決定的な理由が存在する。日常生活に制限を受けることなく自立して過ごせる健康寿命と、実際の寿命との間に横たわる「約10年」におよぶ縮まらない溝だ。
医療の進歩が「生きている時間」を延ばした一方で、「不健康な状態で生きる期間」も同様に引き伸ばしてしまった。ベッドの上での生活や手厚い介護支援を必要とする期間の長期化は、本人の生活の質を損なうだけでなく、家族へのケア負担や公的医療費の急増という深刻なリスクを社会にもたらす。
しかし、手放しで長寿を祝えない決定的な理由が存在する。日常生活に制限を受けることなく自立して過ごせる健康寿命と、実際の寿命との間に横たわる「約10年」におよぶ縮まらない溝だ。
医療の進歩が「生きている時間」を延ばした一方で、「不健康な状態で生きる期間」も同様に引き伸ばしてしまった。ベッドの上での生活や手厚い介護支援を必要とする期間の長期化は、本人の生活の質を損なうだけでなく、家族へのケア負担や公的医療費の急増という深刻なリスクを社会にもたらす。