なんJを語る上で「言葉」を外すことはできない。関西弁をベースに改変された「猛虎弁」は、板の独特なアイデンティティとなった。「〜やで」「〜なんだが」「草」「イッチ」といった表現は、元々は阪神タイガースファンを揶揄する目的で使われ始めたものだ。それがいつしか、感情を過不足なく、かつ照れ隠しを含めて表現するための共通言語へと昇華していった。
特筆すべきは、徹底された「自虐」と「ドライな距離感」だ。自身の失敗や悲惨な境遇すらもコンテンツ化し、他者の不幸には容赦ないツッコミを入れる。重苦しい議論を避け、あえてフワッとした煽り合いを楽しむ文化。これが現代の若者の「マジになりすぎない」コミュニケーション様式と完璧に合致した。