最大の盲点は、「名前がない=存在感が薄い」という誤解だ。実際には、トラはジャスミンの護衛役として重要な役割を担っており、アニメ版ではアラジンが王宮に忍び込んだ際に襲いかかるシーンなど、物語の緊張感を高める存在として描かれている。名前がないからといって、キャラクターとしての重要性が低いわけではない。
また「実写版で名前がついた」という噂も流れたが、2019年の実写版でも名前は明示されなかった。むしろ実写版では、トラのCG表現がリアルになったことで、名前の有無よりも「そこにいる説得力」が話題の中心となった。この点は、公式発表の有無を確認する際の重要なポイントである。
さらに「ジャスミンが名前を呼ばないのは差別的表現では」という指摘も一部にあるが、これは時代背景や王宮文化を考慮していない短絡的な見方だ。中東の王宮では、動物を個人的なペットとしてではなく、守護や象徴として扱う文化があり、名前を付けないことは珍しくない。