映画ファンがこの劇場に熱視線を送る最大の理由は、IMAX Corporationの技術を結集した圧倒的な上映環境にある。ビル数階分に相当する視界いっぱいの超巨大スクリーンと、床を揺らす重低音。単に画面が大きいだけではない。光の粒子一つひとつが緻密に描かれるレーザープロジェクションは、暗闇の黒から眩い光の輝きまで、肉眼に近いコントラストを再現する。
音響設計も緻密だ。客席のどこに座っても寸分の狂いもなく届くマルチチャンネルサウンドは、背後を通り抜ける風の音から微小な息遣いまでを拾い上げる。観客はスクリーンを見るのではなく、映画の背景そのものに潜り込んだような錯覚を覚える。これこそが、映画館という空間に足を運ばせる最大の磁力だ。