もちろん、思考停止の「無責任な放置」と「結果オーライ」を同列に扱うのは危険だ。両者の間には、紙一重だが決定的な違いが存在する。
前者は、最初から何も考えずに動き、失敗しても振り返らない姿勢だ。後者は、倒れそうになりながらも必死にハンドルを切り続け、なんとか車体を立て直してゴールまで走りきることだ。
つまり、途中で諦めなかった者だけに与えられる称号が「結果オーライ」なのである。最初から結果オーライを狙って手抜きをするのではなく、全力を尽くした末に生まれた偶発的な成果を素直に称える。この線引きができる組織だけが、イノベーションを引き寄せている。