2005年4月に深夜枠で産声を上げた『オーラの泉』は、わずか2年で水曜ネオバラエティ枠、さらには土曜20時のゴールデンタイムへと異例のスピード出世を果たしました。しかし、この栄転こそが番組終了へのカウントダウンの始まりだったと指摘されています。
最大の要因となったのが、2007年以降に強まったBPO(放送倫理・番組向上機構)からの厳しい指導です。当時、霊感商法被害の防止を訴える弁護士団体などから「スピリチュアル表現が視聴者の判断力を誤らせる危険性がある」との意見書が提出され、民放連の放送基準見直しへと発展しました。ゴールデン枠への移行により、子どもや高齢者を含む不特定多数が視聴する環境となったことで、局側は過激な霊視演出を大幅に自粛せざるを得なくなりました。
さらに、番組の根底にあった「人生の処方箋を届ける」という趣旨が、数字至上主義のゴールデン枠において「誰が守護霊か」「前世は何者か」というエンタメ消費へ傾斜したことも大きな影を落とします。主宰者である江原啓之氏と美輪明宏氏が「本来の目的から乖離した形で続けたくない」と降板を申し出たことが決定打となり、2009年9月、惜しまれつつも最終回を迎えました。