『ブザー・ビート』が今なお色褪せない最大の要因は、胸を締め付ける名シーンと、心に刺さるセリフの数々です。特に第7話ラストから第8話にかけての展開は、フジテレビドラマ史に残る名場面として知られています。
直輝(山下智久)への抑えきれない想いを抱えた莉子(北川景子)が、夜のバスケットコートで放ったセリフはあまりにも有名です。
「もう二度とキスしたりしない。馴れ馴れしくもしない。半径5メートル以内に近寄らないようにするから……だから、もう会わないなんて言わないで」
プライドの高い莉子が涙をこぼしながら自らの弱さをさらけ出すこの告白は、北川景子さんの鬼気迫る感情表現によって伝説的なカットとなりました。また、夕暮れの公園で交わされた切ないキスシーンや、最終回のバスケ会場でのドラマチックな抱擁シーンなど、感情の起伏を丁寧に積み上げた演出が高く評価されています。
ロケ地巡礼の聖地となった代々木公園周辺
二人が語り合い、直輝がシュート練習を重ねていたバスケットコートのロケ地(設定上の「みどり公園」)は、東京都世田谷区や渋谷区周辺の撮影スポットを組み合わせて作られました。放送当時は代々木公園周辺やロケ地となったカフェに多くのファンが巡礼に訪れ、看板に書かれたメッセージを真似て写真を撮る若者が続出しました。