「教室の中で提示される問題には、あらかじめ正解が用意されていました。でも、街に出て見つける課題には正解なんてありません」
そう語る高校2年生の目には、力強い輝きが宿る。2026年の現在、授業の柱となっているのが地元企業や行政とタッグを組んだ「地域共生型探究学習」だ。デニム産業の廃棄素材を活用した新しいアップサイクル商品の開発や、空き家を活用したコミュニティスペースの企画など、生徒たちのアイデアは単なる宿題の域を遥かに超えている。
机上の空論ではない。実際に地元事業者にプレゼンテーションを行い、予算や実現可能性についてのシビアなフィードバックを受ける。失敗を繰り返しながら前に進む経験こそが、若者たちの顔つきを変えていく。