植物の細胞壁を強固にするために欠かせない栄養素、それがカルシウムである。土壌中に十分なカルシウムが存在しない、あるいは根がそれを吸収できない状態に陥ると、「カルシウム欠乏症」が引き起こされる。
カルシウムが不足した果実は細胞膜が脆くなり、わずかな水圧の変化にも耐えられなくなる。ここで問題となるのが「水分ストレス」だ。土壌が乾燥しきった後に大量の水を与えると、植物は一気に水分を吸い上げようとする。乾燥で弱った細胞に強烈な水圧がかかることで、皮はひとたび破裂を迎える。
定期的な追肥や土壌酸度(pH)の調整、そして極端な乾湿差を作らない水分維持が、細胞レベルでのバリア機能を高める鍵を握っている。