縦書きと横書きでは、配置における原則が大きく異なる。縦書きの手紙では、「謹啓」を本文の一行目の文頭(上端)に配置し、一字開けずにそのまま書き始めるのが標準的だ。一方、結びの言葉である「謹白」は、本文の最終行から改行し、行の一番下(下端)に寄せて配置する。具体的には、下端から一字分空けた位置に収めるのが、最も美しい余白の美徳とされる。改行せずに本文の直後に続けて書くような横着は、マナー違反の典型例だ。
横書きの場合、ルールはさらに明確化する。「謹啓」は左寄せの先頭に置き、「謹白」は改行して右寄せに配置するのが基本原則となる。近年改訂された縦書き手紙作成ガイドラインの標準データでも、文字数のカウント方法や行末からのスペース確保が数値として厳密に示されており、これを無視した書式設定は受信側に雑な印象を与えかねない。