インナーカラーの魅力をハーフアップで最大限に引き出すためには、一般的なハーフアップとは根本的に異なる「毛束の取り分け(ブロッキング)」が不可欠です。表面の髪だけを適当にまとめてしまうと、せっかく入れたインナーカラーが内側に押し込まれ、外側から全く見えなくなってしまう現象が起きます。
インナーカラーを美しく際立たせるための基本構造は、「ベースカラー(表面)7:インナーカラー(内側)3」の露出比率を作ることです。美容師がサロンワークで実践している具体的なステップは以下の通りです。
まず、ハチ(頭頂部とサイドの間の最も出っ張っている部分)よりやや下の位置から、耳後ろのくぼみに向かって「斜め後ろ下がり」にジグザグと指でスライスを取ります。直線ではなくジグザグに分けることで、表面のダークトーンと内側のハイトーンがランダムに混ざり合い、結び目に自然なグラデーションが生まれます。
結ぶ位置は、後頭部の真ん中よりも「指2本分高め」に設定するのがポイントです。高めの位置でゴム留めすることにより、襟足付近のインナーカラーが自然と持ち上がり、サイドから見たときの立体的な陰影が強調されます。結んだ後は、ゴムの結び目を片手でしっかりと押さえながら、表面の毛束を指先で1mm〜2mmずつ細かく引き出します。このひと手間で、タイトすぎずこなれた外国人風の質感を手に入れることができます。