クールポコ。は、ボケ担当の小野まじめ(臼側・男気ネタを叫ぶ)と、ツッコミ担当のせんちゃん(杵側・「やっちまったな」と煽る)によって2001年に結成されました。しかし、結成当初から順風満帆だったわけではありません。当初は一般的なスーツ姿で標準的なコントや漫才を披露していたものの、オーディションに落ち続ける厳しい下積み時代を過ごしていました。
転機となったのは、芸人としての生き残りを賭けた「誰にも真似できない強烈な個性」の模索でした。試行錯誤を重ねる中で、小野の実家で行われていた餅つきの風景や、大衆演芸の祝祭性に着想を得て、「杵と臼を持ち込み、餅をつきながら男気を語る」という前代未聞のスタイルが考案されたのです。
関係者へのインタビューや過去の特番で明かされたエピソードによると、象徴的な掛け合いは以下のような緻密な計算と偶然の産物から研ぎ澄まされていきました。
- せんちゃんの高音煽り:「世の中にはこんな男がいるんですよ〜」と現代的な軟弱エピソードを提示し、会場の共感と違和感を煽る導入。
- 決めのフレーズ:小野の「な〜に〜!?」という雄叫びに対し、せんちゃんが甲高い声で「やっちまったな!!」と被せるリズミカルな連動。
- 小野まじめの男気ボケ:「男は黙って、〇〇!」と、時代錯誤かつ極端な行動を言い放ち、臼に顔を突っ込むように全力で構えるフィニッシュ。
2000年代中盤、『爆笑レッドカーペット』や『エンタの神様』といったゴールデンタイムのネタ番組に登場するや否や、このシンプルかつ中毒性の高いフォーマットは一世を風靡しました。老若男女が一瞬でルールを理解できる明快なパッケージが、日本中の視聴者を瞬く間に虜にしたのです。