2026年を迎えた現在も、そのスケジュール帳が空白で埋まることはない。地上波はもちろんのこと、NetflixやABEMAといった動画配信プラットフォームで世界同時展開されるビッグタイトルへの出演が相次いでいる。グローバル市場を意識したスケールの大きな作品において、世界観の根幹を支える重厚なナレーションや重鎮キャラクターのキャスティング会議で、真っ先に名前が挙がるのが彼なのだ。
近年明かされた名作の収録裏話も非常に興味深い。『BLEACH』の象徴的なシーンにおいて、彼はマイクとの距離をあえて数センチ単位で細かく調整し、吐息の混ざり具合をコントロールしていたという。音響監督からの指示を待つのではなく、自らの声帯の響きがどのようにマイクに乗り、劇伴と混ざり合うかを完璧に計算していたのだ。2026年の最新現場においても、その職人的なこだわりは衰えるどころか、さらに研ぎ澄まされている。