小島投手のストレートの球速は、平均142〜145km/h前後、最速でも148km/h程度と、150km/h後半を連発する剛腕タイプではありません。それにもかかわらず、なぜパ・リーグの強力打線を相手に三振を奪い、凡打の山を築けるのでしょうか。
その最大の武器は、打者の手元でブレーキがかかり鋭く沈む宝刀チェンジアップと、球持ちの良い投球フォームにあります。テイクバックでボールがギリギリまで打者から見えない出どころの見えにくさ(ディセプション)があり、打者は体感で150km/h以上の球速を感じます。
さらに、インコースを強気に突くカットボールやツーシーム、緩急をつけるカーブを寸分狂わぬコマンド(制球力)で投げ分けます。単なるスピードガン表示の数値に惑わされない「打者のタイミングを外す職人技」こそが、小島投手の真骨頂です。