群馬県邑楽郡板倉町に位置するこの神社は、聖徳太子の命によって創建されたと伝えられる屈指の古刹だ。主祭神として祀られているのは、荒ぶる天のエネルギーを掌る火雷大神である。かつて農作物を育む恵みの雨をもたらすと同時に、一瞬で命を奪う雷威を鎮める神として崇められてきた。
境内を歩くと、社殿の前に掲げられた「雷除け」の大きな札が目に跳び込んでくる。近年ではIT企業がシステムダウン回避のために参拝に訪れるほか、電気工事関係者やゴルファー、さらには受験生の勝負祈願まで、現代ならではの切実な願いが絵馬に所狭しと書き込まれている。「雷が落ちる=落ちない」の掛詞に見立て、受験や重要な商談での「絶対勝利」を祈願する参拝者が急増しているのも興味深い。