意外に知られていないが、日本の伝統宗教である神道や仏教と六曜には、直接的な教義上の関係がまったくない。神社を包括する神社本庁の公式な見解においても、六曜は「神道の教えや儀礼とは無関係の民間迷信」として位置づけられている。「先勝」や「友引」、「仏滅」といった漢字から仏教用語を連想しがちだが、「仏滅」も元々は「物滅」と書かれていたものが時代とともに変化したに過ぎない。
実際、行政の現場では六曜の排除が徹底されてきた過去がある。第二次世界大戦後の1948年、政府は公的機関が発行するカレンダーや広報物に六曜を掲載することを禁止した。「迷信による差別や偏見を助長する」という懸念からだ。過去に放映されたNHKスペシャルの特集報道や世論調査でも、自治体が行政カレンダーから六曜を抹消した歴史と、それに伴う市民の意識変化が詳しく検証されている。