あの一風変わったポーズは、一体どのようにしてこの世に誕生したのか。元々は舞台上で怒りを表現する際、首を斜めに突き出しながら不機嫌な顔をする何気ない仕草が原型だったという。それが観客の予想を遥かに超えるリアクションを呼び込み、徐々に研ぎ澄まされていった。
志村けん本人が生前に語っていたエピソードによれば、最初はセリフとセリフの合間を埋めるための即興的な身体表現に過ぎなかった。しかし、手の角度、下顎の突き出し方、そして発声の音程に至るまで、ミリ単位の調整が重ねられたことで、日本中が真似する国民的ギャグへと昇華したのである。