毎朝の生放送という過酷な現場で、彼女が見せる「感情の素直な露出」は、視聴者の朝のルーティンに深く組み込まれている。特に番組オープニングで見せる直前の連続テレビ小説に対するリアクション、いわゆる「朝ドラ受け」は、もはや単なる番組の名物にとどまらない。涙を浮かべ、声をつまらせ、時には共演者と顔を見合わせて吹き出す。その一切飾らない表情に、視聴者は「自分と同じ熱量で物語を受け止めている」という強い連帯感を抱くのだ。
生放送における感情表現は、一歩間違えればあざとさや自己主張として捉えられかねない危険をはらむ。しかし、彼女の場合は違う。長年の報道現場で培われた客観性と自制心がベースにあるからこそ、ふと漏れ出る感情の欠片が圧倒的な真実味を帯びて届くのだ。それは計算されたタレント性とは対極にある、人間味あふれるコミュニケーションの勝利にほかならない。