日本が世界に誇る名城、すなわち姫路城、松本城、犬山城、彦根城、そして松江城の「五大国宝天守」。2026年、これらの城郭で相次いで企画されているのが、これまで厳重に管理されてきた非公開エリアの特別限定公開だ。例えば、白鷺城と称される姫路城では、通常は立ち入れない「イ・ロ・ハの渡櫓」内部や地下の蔵が期間限定で解禁され、侵入した敵を挟撃する複雑な曲輪(くるわ)の構造が目の前で確認できる。一方、黒漆塗りの外観が美しい松本城でも、乾小天守の極太の梁や未公開の隠し階がスポット公開され、訪れる人々をタイムスリップしたかのような錯覚に陥らせている。
また、日本最古級の木造天守を持つ犬山城では、木曽川を見下ろす断崖絶壁の上に建てられた絶妙な地勢利用と、回縁(かいえん)からの視界を極限まで広げた哨戒システムの実態が明かされた。彦根城や松江城においても、床下に潜む井戸の遺構や、包囲戦を想定した糧食貯蔵庫の内部構造が初公開され、戦国武将がいかにリアリズムに基づいた防戦計画を練っていたかが伝わってくる。これらの最新秘話は、各地の現地ガイドツアーでも大きな話題を呼び、空前の歴史探訪ブームを巻き起こしている。